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滅鬼想記 第一話 無差別連続殺人事件

朝のニュースです。
最近、日本全域で起きている
無差別殺人事件が、相次ぎ起きています。
この事件の犯人は、大規模な組織によって、動いている以外
まだ、わかっておりません
外出する時は、周りを警戒しながら、通勤、登下校をしてください。
これで、朝のニュースを、終わります








幽:無差別殺人か、怖いなぁ~


幽の母:そうねぇ、幽も学校に行く時は気をつけて行きなさいよ!


幽:あいよ、それじゃあ学校に行ってくるね




俺のお名前は幽(ゆう)
将来の分岐点にいる、高校生だ
最近、日本全体で、未だ前例がない
大規模な無差別殺人が起きているんだ
物騒な世の中になったもんだなぁ・・・・・





幽:ったく、母さんも心配し過ぎなんだよな~




愚痴を言いながら、学校に向かう幽
少しすると、車が多く通る、大通りに着いた





幽;っと、信号・・・赤か・・・




信号が赤だったので、車道ギリギリの所で立ち止まる
もう二、三歩、歩けば車と接触してしまいそうである




幽:あ~、眠ぃ・・・・



こんな状況でも関わらずウトウトし始める幽
すると、後ろから・・・・








ドンッ







幽:わわわっ!?





誰かか、後ろから幽の背中を、強く押したようだ
幽は車道の少し入った所で倒れてしまった




幽:痛っ・・・クソ、誰だよ!!




幽は車道に入ったのに気がついていなかったのだろう
車道で、怒り始めた
そして、タイミングよく、車が猛スピードで走ってくる




乗車:うわっ!!




車に乗っていた人は、すぐに幽に気がついてクラクションを鳴らしながら急いで
急ブレーキを踏んだ



パーーーパーーー!!
キキキキキキッーーー!!!




幽:へっ・・・・・・うわっ、危ねっ!!



幽は、急いで歩道に飛んだ
もう少し遅かったら轢かれていただろうか・・・




乗車:危ねぇな!!気をつけろ!!


幽:す、すみません・・・・・
  クッソ・・・一体誰が押したんだ・・・




幽は、辺りを見渡すが、周りには誰もいなかった




幽:誰もいないか・・・って、ヤッベ!学校遅行しちまう!!



幽は、ダッシュで学校に向かい、時間ギリギリに教室に着いた





キーンコーンカーンコーン



幽:セーフだな!!


カズ:ギリギリな、お前にしちゃあ、この時間で来るの珍しいな


幽:あぁ、ちょっと殺されそうになったから


カズ:はっ?何それ、笑えない冗談だな


幽:マジなんだって!信号待ちしてたら後ろから押されて
   車に轢かれそうに、なったんだって!!


カズ:ハイハイ、わかったから朝のホームルームやるぞー


幽:信じてないだろ・・・


カズ:うん、それじゃあ先生からの連絡言うよー


幽:うんとか・・・本当なんだってば!!




この口論が、ずっと続き、やがて放課後になり
幽達は、学校の裏庭の掃除をしていた



幽:後ろ見ても、誰もいなかったんだって!!


カズ:まだ、その話してんの?いい加減、しつこいと嫌われるぞー


幽:死にそうになったから、言ってんだよ!!
  たぶん、無差別連続殺人事件の犯人の一人だぜ!?


カズ:あ~、朝ニュースでやってたねー
   警察も足が掴めてないんだってなー


幽:日本全体で起こってるんだから、一人か二人ぐらい
   捕まってもいいのになぁ


カズ:なぁー




連続殺人事件の話で盛り上がっていたら
校庭が何か騒がしかった



カズ:校庭が騒がしいなー


幽:どうせ、部活動だろー


カズ:そうだなー



校庭が騒がしいのを、部活動で片付けた瞬間に
不意に、後ろから・・・・






ドサッ






幽:ん?今、変な音が聞こえなかったか?


カズ:確かに聞こえたな、上から何か落ちてきたのかな?




二人は物音がした方を向くと
そこには同じ学校の制服を着た、女子生徒が
頭からちを流し倒れていた



カズ:えっ!?あ・・・おい、大丈夫か!?


幽:なんで、うちの生徒が頭に血を流して、倒れてんだよ!?


カズ:わからないが、とにかく先生を呼んでくるぞ!!



二人は急いで職員室に走っていく




幽:先生!!裏庭で生徒が倒れているん・・・です・・・・・・・・?



幽が目にしたのは、いつもの職員会議ではなく
教師達の変死体であった



幽:おい・・・なんだよこれ・・・


カズ:幽!!何やってんだよ、早く先生を!!


幽:カズ・・・先生達が・・・


カズ:先生がどうした?


幽:先生達が・・・死んでる・・・


カズ:何、言ってるんだ、先生が死んでる訳・・・・




カズが職員室を見ると、言葉を失う



カズ:嘘だろ・・・?


幽:まさか、無差別連続殺人事件の犯人が?


カズ:・・・・・それしかないだろうな・・・



幽とカズは職員室に入り、職員室の周りを見渡す



幽:ひどい有様だな・・・・


カズ:ゆ、幽・・・校庭見てみろよ・・・


幽:殺人犯がいたのか!?


カズ:違うけど・・・



幽はカズに言われた通りに校庭を見てみると
普段は、サッカーやバスケといった、部活動が
行われいるのだが、見てみると
職員室同様、大量の変死体が転がっていた



幽:そ、そんな・・・



校庭を見ながら唖然としていた二人は
よく見ると、校庭でまた生きている生徒を発見した



幽:おい!まだあいつ、生きてるぞ!


カズ:本当だ!ちょっと何があったか聞きに行こう!



二人は、変死体が転がる職員室を出て、校庭に向かい
まだ、生きている生徒に近寄った



カズ:おい、大丈夫か!?しっかりしろ!!何があった!?


生徒:・・・・わ、わからない、いつも通りに部活動をしてたら
    急に、生徒達が悲鳴を上げながら倒れていったんだ・・・・・


カズ:急に?連続殺人事件の犯人だな!!


生徒:わからない・・・見えなかった・・・


幽:見えなかった?


生徒:あぁ、たぶん、連続殺人犯は人間じゃな・・・い・・・


カズ:おい、しっかりしろ!!死ぬな!!おい!おい!!




・・・・・・・・




カズ:警察を呼ぼう・・・


幽:そうだな、それと何か嫌な予感がする・・・



二人は警察を呼ぼうとして、ポケットに入っている携帯を取り出そうとしたら
目の前に、黒い影みたいなものが目に入った



カズ:なんか、あそこに誰かいないか?


幽:どこだ?


カズ:サッカーゴールのすぐ横に、誰かいないか?


幽:んー、確かに誰かいるが・・・でかくないか?


カズ:まさか、犯人か!?



二人は、恐る恐るでかくて黒い物体に近づいていく



カズ:この物体は何なんだ?


???:グーー・・・ガーーー・・・グーーー・・・


幽:寝てるのか?


カズ:おい、幽・・・嫌な予感がするから離れようぜ・・・


幽:そ、そうだな・・・



二人は、少しつづ離れていく・・・が
黒い物体は起きてしまったようだ



???:ニンゲンノニオイガスル・・・


幽:カズ・・・今、何か喋ったか?


カズ:い、いや・・・お前が喋ったんじゃないのか・・・?



二人は、向きたくないが
恐る恐る、後ろを向いてみると
さっきは、サッカーゴールぐらいの大きさだった
黒い物体は、その二倍ぐらい大きくなっていた



???:ニンゲンノニオイガスルゾーーーー!!!!


カズ、幽:ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!


???:ソコカァニンゲンドモ!!


幽:カズ、逃げよう!!


カズ:な、なんだ、コイツは・・・


幽:カズ!!


カズ:あ、あぁ、逃げるぞ!!









・・・・・・・




第一話END

第二話さようなら 平凡な生活に続く

by kazekagezoku | 2006-01-17 19:04  

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